kokkennから見た世界

腰痛克服中。高3と小6の男の子の母してます

✨行きたくない理由✨

寒い、暑い、雨が降ってる、給食のメニューがパン、起きる時間がいつもより遅くなってしまった、朝の準備がずれ込んで出発の時間が迫ってくる、着たい服が乾いてない、一瞬えっ?っていうような理由で「学校に行きたくない!」と訴えます。

感覚過敏や環境の変化に弱い特性を持つ次男の一日はこれらを取り除き安心して「行ってきます」と言える環境作りから始まります。寒い時は起きてくる前から暖房をつけ、たまに同時に起きてしまう時などは次男だけがすぐに温まれるハロゲンヒーターを付けます。暑い時期は扇風機のスイッチをポチっとな。

雨の日や朝の準備が間に合わない時は車で送って行きます。せかしてしまうと焦ってパニックを起こすので朝のやり取りは気を使います。

着たい服は乾かしておきます。そんな事言ったってうっかり忘れるときもあるし、乾いてない時は、、、乾燥機で乾かしてから学校に送って行きます。授業も当然遅れます。

給食のメニューがパンの日は白ご飯をお弁当箱に入れて持っていきます。

 

え?そんなわがまま聞いてたらきりないよ、ちょっとは我慢させなきゃって思いますよね、思って当たり前、私も思ってました。でもこれはわがままではなく自閉スペクトラム症の特性の典型的な特徴なんです。学校に行きにくい次男を心配し、クリニックの心理士やスクールカウンセラーとの面談を繰り返すことでようやく私も次男の行動を徐々に理解することができています。

それでも3年生まではこのやり方で不安が解消され学校に通えていました。

それが崩れたのは4年生の春でした。準備はスムーズにできているのに学校へ送って行っても校門で「行ってきます」とできる日が少なくなっていきました。校門で別れにくい時は支援学級に連れて行きます。学級に送って行って「じゃあここでいってらっしゃいね」と言うと「お母ちゃんおって」と訴える事が日に日に増えていきました。

ここで拒むと癇癪を起しそうになるので、一緒に教室に入りランドセルをおろし準備をする次男を見守ります。宿題を出し先生と一日の時間割りを決める時、「お母ちゃんがいてくれたら2時間目までやったらおれそうや。」との事。幸い専業主婦中だったので時間は次男に合わせることができたので、いてほしいと言われる日は自分の体と心が許せる限り教室で見守る日々が始まりました。

それでも何時間も学校にいることは精神的に堪えます。なので3時間目まで(遅れて登校した日は4時間目まで)と期限を決め私と次男のスクールライフが始まりました。

ほかの子たちは普通に授業を受け休み時間に友達と楽しそうに遊び、「お腹すいたー」と言いながらランチルームに行く、そんな姿を見ているとなんでうちの子は出来ないんだろう?彼の中で何がどうなっているんだろう?と悩む日々でした。

学校で一緒に過ごしていると、同級生に嫌な事を言われてる様子もなくむしろ話しかけてくれる子たちも多く、でも次男の様子を見ていると話しかけられる事を辛そうにしている時がありました。普段の何気ない会話もしたくなさそうな彼を見ていると、学校に無理に行かせることもないのかなと思うことも多々ありました。それでも朝はいつも通り準備が出来ているし、学校に一緒にいると好きな教科は集中して取り組んだり、話しやすい子たちと遊んだり活動に取り組んだりできている姿を見ていると、学校に行かない選択をするのはまだ早いかなと思い直し見守る日々が2学期末まで続きます。

 

次回からは2学期末までに起こったインパクトの強いエピソードを何回かに分けて書いていこうと思います。